開校のストーリー
副校舎長の小松範之です。
あれは2017年の夏。今でも覚えています。
私は、フリースクールまなポートで、不登校の相談を受けていました。
相手は、高校1年生の息子さんを持つお母さんでした。
お母さんは、こう言いました。
「高校ぐらい卒業していないと、この子が社会に出た時に困ると思うんです。
だから、中学の時には不登校だったけど、なんとか普通高校に進学させました。
でも、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、登校しなくなりました。」
小松「息子さんは、やりたいことはないんですか?」
お母さん「何もないようです。ただ、部屋にこもって、昼夜逆転しています。
イライラしているので、なんて話しかけたらいいのか分かりません・・・」
やりたいことがなく、勉強する意味が分からない。それなのに、学校では勉強で競争を強いられる。そんな状況の中で、勝ち組と負け組が決まっていく。
高校生ともなれば、中学校時代より進路の問題がシビアになります。
そして、ますます他人との順番をつけられてしまいます。
中学校時代に不登校の経験があり、勉強がついていけない生徒もいます。
あるいは、発達障害があって集団行動そのものになじめない生徒もいます。
そんな生徒は、進路競争のもとで切り捨てられ、二度と浮かび上がれない・・・。
それが本当に教育の目的なんだろうか?
振り返れば、私自身、かつては公務員でした。受験勉強を勝ち抜いた「勝ち組」です。
しかし、その生活は、偽りに満ちていました。自分に嘘をつき続けていたからです。
「親の言うとおりに生きている自分は幸せなのだ」と。
しかし、息子が生まれて、私の人生は変わりました。
この子が、生まれてよかったと思える社会に変えていきたい。
自分の子どもだけではなく、すべての子どもが幸せと思える社会に!
それは、私にとって使命だと感じました。
だから、11年間にわたる公務員生活に終止符を打ち、コーチとして独立しました。
「人にとって本当に幸せなのは、自分の責任において、やりたいことをやる生き方。
その生き方を、私は子どもに教えることができる。
そして、何より、挑戦し続ける自分の生き方を、子供たちに見せていく。」
そんな思いで、始まったのが、精華学園高校周南校です。
子どもにとって、高卒の資格を取ることも大事ですが、
やりたいことをみつけるのも、もっと大事。
私は、生徒と一緒に学び続けたいと思います。
副校舎長
小松 範之
精華学園高校周南校の教室
公務員時代の一枚
当時2歳の息子と。
フリースクールまなポートで授業の様子
歓迎のあいさつ
私たち周南校では、こどもたち一人ひとりの心を大切にしています。今何がしたくて、将来どうなりたいのか?それらを「主体的に考え」、「積極的に学べる」取り組みをしてまいります。また、コミュニケーションスキルであるコーチングを活用し、権威や指示命令強制型ではない、場づくりを心がけています。
校舎長 本田 篤嗣 (Honda Atsushi)
NHKニュース(特集)放送の様子
保護者さんの声
まなポートに通いながら高校に通えるのはありがたいです。
(子供は)勉強が楽しいと言ってます。生き生きとしていて私も元気になります。(子供には)色々なことを経験して、自分のやりたいこと見つけて欲しい。
小松さんには、感謝しかありません。
いつも、ありがとうございます。
(Sさま)